暗号資産とビットコインの定義
暗号資産を簡単におさらい
2022年3月6日現在においてビットコインに代表される、暗号資産は世界中で9,000種類以上存在しています。
ビットコインをはじめとする暗号資産は、円並びにドルなどの法定通貨とは異なります。価値が国家により保証されていない、暗号化された財産的価値のことを指します。
日本においては資金決済法の改定により始めて法律案が成立し、2017年4月当時に暗号資産における法的定義が明確なものになりました。
法定通貨や電子マネーと違いビットコインなどの暗号資産は、デジタル通貨と呼称されることもあります。
国家による保証の有無
円及びドルなどの法定通貨と暗号資産などの大きく異なる点として、法定通貨は国家により価値が保証されていることが挙げられます。日本円である場合は日本銀行並びに政府などにより、紙幣や硬貨は発行管理され日本円の価値も同様です。
一方ビットコインなどの暗号資産である場合は法定通貨と同様の決済、及び送金などといった機能は暗号資産においても持っていますが国家による価値の保証はありません。
電子マネーとの違い
ビットコインなどの暗号資産はデジタル通貨と、呼称されることがあるため電子マネーと混在されることがあります。電子マネーの利用方法は所有する日本円を電子マネー対応の端末に入金し、紙幣及び硬貨などを使用せずに日本円での支払いが可能です。
電子的な決済手段ではありますが、実際は日本円を用いた決済方法になります。
一方で暗号資産も電子マネー同様の、決済になりますが日本円を用いた決済ではありません。そのため暗号資産は日本円における、電子的決済方法である電子マネーとは性質が違います。
ビットコインとアルトコイン
暗号資産はビットコインと、アルトコインなどの大きく2つに分類されます。ビットコインをはじめとする暗号資産は、多くの種類がありそれぞれに異なる特徴を有しています。
ビットコイン
ビットコインは暗号資産の中において代表的な銘柄であり、時価総額が2022年3月6日現在で最も高い暗号資産です。
ビットコインは中央機関、並びに仲介者などが不要な新しい決済システムです。
「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が2008年に発表した、論文に基づき開発され翌年2009年に配布がスタートしました。
ビットコインにおける発行上限は、21,000,000枚に設定されています。
マイニングにより枚数が増える
新規発行の際においてはマイニングが必要であり、マイニングは約10分に1回成功するように自動調整されるシステムに構成されています。
マイニング成功者であるマイナーは、マイニング報酬として新規発行のビットコインを得ることが可能です。
アルトコインの定義とビットコインと異なる点
アルトコインという呼称は、ビットコイン以外の暗号資産全てを指します。
Alternative Coin という言葉が語源であり、代替コインという意味を持ちます。
アルトコインはビットコインが持つ問題点を、改善するために誕生したコインです。実用化の進んでいるアルトコインも、複数あり2,000種類程存在します。いずれのアルトコインにおいても、目的を持って誕生しそれぞれの特徴も様々です。
イーサリアム
アルトコインで代表されるイーサリアムは契約の自動化を、目的として掲げています。実用化された際においては、契約書が不要になると期待されています。
リップル
またアルトコインにおけるリップルは国際送金の高速化及び低コストなどを目的に誕生し、当該技術は既に実用化されています。
ビットコインとアルトコインの大きな違い
ビットコインとアルトコインにおいては、大きな異なる点があります。
基軸通貨であるビットコインと、それ以外の暗号資産であるアルトコインとでは取引量の多さが異なります。
取引量の多さは流動性の多さを意味します。そのため当該暗号資産において、資金投入額や売買実態などのバロメーターになります。
ビットコインの取引量は抜きんでている
ビットコインの取引量は3月6日時点で¥2,391,908,040,543、他のアルトコインと比較して頭一つ抜き出ています。
アルトコインにおいては時価総額2位或いは3位のコインが、時折￥1,200,397,316,624規模を超える場合があります。しかしビットコイン程の取引が行われることはありません。
因みに3月6日の時点で取引量が一番多いのはUSDTで￥5,378,930,227,040これはウクライナとロシアの戦争がはじまり、ロシアで使われているルーブルの価値が暴落した為、米国ドルの相場と連動しているUSDTを一気に購入する人が増えた為です。ルーブルは史上最安値を更新しています。
暗号資産取引において50から70パーセントを、ビットコイン取引が占めています。ビットコインとアルトコインの大きく異なる点は、その1つが圧倒的な取引量の差になります。
時価総額でもビットコインとアルトコインとでは差がある
時価総額の大きさもビットコインと、アルトコインの明確な差を表していることが挙げられます。
暗号資産の時価総額は当該通貨における、現時点での価値と将来性の評価などとして反映されます。ビットコインの現時点における、時価総額は￥85,345,690,956,856です。2位のイーサリアムが￥36,379,054,683,304前後であるため、その差は圧倒的だといえるでしょう。
時価総額の高いイーサリアム及びリップルなどといった、アルトコインにおいても将来性は高く期待されています。しかし基軸通貨であるビットコインには、まだ及ばない状態であることが現状です。
世界でもビットコインが基軸通貨
世界には多くの暗号資産取引所が存在し、日本においても暗号資産取引所が複数存在します。日本における全ての暗号資産取引所においてビットコインを取り扱っていますが、アルトコインは限られた数しか取り扱っていません。
世界の暗号資産取引所も同様であり、基本的にビットコインは全ての暗号資産取引所において取り扱っています。アルトコインを購入する際において、基軸通貨であるビットコインを使用します。ビットコインを取り扱うことにより多くの人が、暗号資産取引所のアルトコインを購入することができる仕組みになっています。
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