暗号資産イーサリアムの特徴やビットコインとの相違点などを紹介します

暗号資産イーサリアムの特徴やビットコインとの相違点などを紹介します

イーサリアムは、ビットコインの次に将来性が期待されている暗号資産です。
しかし、暗号資産はボラティリティ(価格変動)が大きいので、それぞれが持っている特徴などをしっかり理解してから投資することが重要になってきます。
では、以下で特徴や利点などについて見ていきましょう。

目次

【イーサリアムとはどういうものか】

イーサリアムとは、スマートコントラクト機能を有した分散型アプリケーションの開発プラットフォームを指します。
一言で言うと、アプリを作成するためのベースです。

イーサリアムを作ったのは、ヴィタリック・ブテリンというカナダの人です。

そして、イーサリアムで使われる暗号資産が「イーサ」です。
日本では、プラットフォームであるイーサリアムも、そこで使われるイーサのいずれもイーサリアムと呼ばれています。

【イーサリアムとビットコインの相違点】

イーサリアムとビットコインはいずれも暗号資産ではありますが、いくつかの相違点があります。

一つ目の相違点は、「開発者が明確になっているか」

イーサリアムは、上述したようにヴィタリック・ブテリン氏が開発したということが明らかになっています。
しかし、ビットコインはサトシ・ナカモトという人物が開発したとされていますが、本名や国籍などは明かされていません。

二つ目の相違点は、「発行上限が設定されているか」

イーサリアムは発行上限が設定されていませんが、ビットコインは2,100万BTCと定められています。

三つ目の相違点は、「送金速度は速いか」

暗号資産は、それぞれ送金速度に差があります。
イーサリアムは15秒程度ですが、ビットコインは10分程度とかなり差があります。

四つ目の相違点は、「どのような用途に使えるか」

イーサリアムは暗号資産としてだけではなく、アプリの開発などにも使われます。
一方、ビットコインは主に決済手段として使われます。

【イーサリアムの特徴】

特徴の一つ目は、「スマートコントラクト機能を有している」

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上で契約の締結などができるシステムのことです。
これにより、今までは人の手が必要だった作業を自動的に処理できるようになります。
例として、レンタカーを借りる際に実店舗まで出向かなくてもよくなります。
契約から決済まで、インターネット上で完了できるからです。

二つ目の特徴は、「分散型アプリケーションのプラットフォームである」

分散型アプリケーションとは、ブロックチェーンを使い、中央管理者を必要とせずに分散して管理されているアプリケーションを指します。
中央管理者がいないので、データの改ざんや情報漏洩などの危険性を軽減することができます。

【イーサリアムの利点】

一つ目の利点は、「契約などを自動化できる」

上述しましたが、イーサリアムはスマートコントラクト機能を有しているので、今までは人の手が必要だった契約などを自動化することができます。
これにより、手数料などの発生を抑えることができます。

二つ目の利点は、「ステーキングができる」

ステーキングとは、イーサをある程度の期間持っておくことにより、報酬が貰えるシステムのことです。
銀行の預金利息と同じようなものだと考えてもらえば、分かりやすいでしょう。

三つ目の利点は、「世界の名だたる企業の注目を集めている」

イーサリアムは、多くの有名企業から注目されており、2017年には「イーサリアム企業連合」が設立されるまでに至っています。
イーサリアム企業連合には、「マイクロソフト」「JPモルガン」「トヨタ自動車」など、150以上の企業が名を連ねています。
このように、多くの有名企業が注目しているということは、それだけ将来性などが期待されているということです。

【イーサリアムの難点】

一つ目の難点は、「取引速度が遅くなるおそれがある」

イーサリアムは、上述のようにビットコインよりもはるかに速い取引速度を誇っていますが、取引の量が増加すると、当然その分処理には時間がかかることになります。
そして、時間がかかるとそれに比例して手数料も跳ね上がるおそれがあるのです。

二つ目の難点は、「他のプラットフォームが台頭してきている」

イーサリアムと同じく分散型アプリケーションのプラットフォームは、実は他にもあります。
例えば、「IOST」など。
イーサリアムは、上述のように「取引の量が増えると処理速度が遅くなる」「それに応じて手数料が跳ね上がる」などの難点がありますが、IOSTではこういった問題は解決されています。
つまり、イーサリアムの上位互換ともいえる存在です。
こういった存在が台頭してきた場合、相対的にイーサリアムの価値は下がってしまうことになります。

三つ目の難点は、「各国でICO規制がなされている」

ICOとは、企業などがトークンを発行し、一般から暗号資産の調達を図ることです。
イーサリアムはトークンの発行が容易なので、ICOがしやすいのですが、ICOを使った詐欺が横行したことがあったため、各国でICO規制がなされるようになりました。
これは、イーサリアムにとって不利な状況といえます。

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